takumi
1: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:08:31.66 ID:ayz4JGhA.net
需要あるかな?
あったら書く。

2: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:11:48.62 ID:wMifZwmu.net
スペック

5: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:14:19.09 ID:ayz4JGhA.net
>>1です。
とりあえずスペックだけでも晒しておきますわ


170cm、細身。
当時16歳

お姉さん
160cmくらい?
当時××歳

お姉さんの年齢はのちほど。

6: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:14:53.76 ID:ffBghksU.net
その歳で年上好きとはなかなかわかる男だ

7: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:15:12.33 ID:ayz4JGhA.net
おぉ、反応が笑
皆さんありがとう。
ゆっくり書いていきます。

10: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:19:58.47 ID:ayz4JGhA.net
発端は、俺が小さい頃から通ってた道場(某拳法)にお姉さんが見学に来たんだ。
その時俺は黒帯取ったばかりで子供に基礎を教える手伝いしてた。

そしたら見たことない女の人が道場の入り口に立ってて、様子を伺ってる風だった。

11: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:24:59.56 ID:ayz4JGhA.net
先生「見学ですか?」

ずぃっとデカくて強面オールバックの先生が女の人の前に立った。
これ、子供と見学に来た人にやると子供泣くからやめた方がいいとおもうんだけどなぁ。

でも、お姉さんは元気良く
お姉さん「あ、はい!習ってみたくて!」
と言った。
見た感じ20~24くらいの人だから、いやはやなんと肝が座ってるんだろうと当時は思ったもんで。

14: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:33:55.91 ID:ayz4JGhA.net
俺もとりあえず子供の指導に戻ったんだけど、若い女性の見学なんてそうそうないからチラチラ見てた。
見た目は目鼻立ちのハッキリした美人。
例えると難しいけど、今の国生さゆりからシワを全部失くした感じ。

綺麗な人だなぁとは思っていたけど、その程度。
一目惚れとかじゃなくてその時はその程度の印象だった。

で、子供の指導を終えたところで先生に呼ばれたんだ。

先生「おい、俺。この人に基礎を教えてあげなさい。」

俺「え、えぁ?俺がですか??」

16: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:43:31.94 ID:ayz4JGhA.net
ちなみに俺はcowcowの多田に似てるから仮に多田としておく。
お姉さんは仮にさゆりとする。

お姉さん「さゆりです!よろしくお願いします」
俺「あ、どうも。多田です。よろしくお願いします」

当方、彼女は居たことあっても同年代に留まり、年上の女性との会話など6コ上の姉貴くらいしか経験がなかった。
とりあえずドギマギ。

俺「あ、後ろの方で教えますんで、こっちにどうぞ」

さゆり「はい!」

結構、元気がいい。美人系の顔立ちだから凛としていて様になる。
でも、美人であればあるほどこっちは緊張するわけで、ドモリながらもとりあえず座り方、礼の仕方、突き蹴りの基礎を教えてみた。

上手く教えれたかはわからない。というより記憶がない。子供とは訳が違います先生…orz

17: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:53:07.63 ID:ayz4JGhA.net
その日はそれで終わって帰った。

で、オカンに報告。

オカン「へぇ!そんな子が入ってきたの??」

ちなみにオカンも拳法やってて、その日は仕事で休んでた。オカンは3段、マスターズの型の部で3年連続全国大会出場の猛者です。ノリはいいけど怒らせたら怖い。

俺「うん。大学生か社会人なりたてくらいじゃないかな?とりあえず基礎教えたから後はオカン、頼むわ。多分、あの感じなら続くと思うから」

オカンは嬉しそうだった。大人の女性で続けてるのはオカンだけで、道場のビックマム、もとい、子供の指導担当大臣だったからだと思う。
ちなみに道場だとオカンは怖い。

19: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:58:24.34 ID:ayz4JGhA.net
案の定、さゆりさんは道場に通うようになった。
元気は相変わらずだけども、気迫が段違いだった。気が強いのか、とりあえず弱音は吐かず練習も徹底的だった。
半年後には帯に色も着いて動きも見栄えするようになっていた。

と、入会から8ヶ月くらい経った12月かそこらのある練習の日、俺とさゆりさんは先生に呼ばれた。

20: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:00:49.12 ID:ayz4JGhA.net
ちょっと一服と休憩。
22時20分くらいに書き込むから質問あったらどうぞ。

あ、ちなみに今は成人してますんで、タバコは合法です。

23: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:05:31.25 ID:GnTgbWX4.net
パンツ脱ぐ?

24: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:06:36.70 ID:ayz4JGhA.net
>>23
履いといていいですよ笑
今日は冷えますし

27: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:22:25.81 ID:ayz4JGhA.net
書き込み再開。

先生に呼ばれた俺とさゆりさんは何だろうと見当つかないままでした。

先生「今度の大会、お前ら組んで型で出ろ」

さゆり「え!いいんですか?」
俺「( ゚д゚)ポカーン」

状況が理解できてない俺。

ということで型の大会に参加することに。ちなみに大会は5ヶ月後の5月。それまではみっちりと鍛えることになった。

大会、という目標が出来て、練習に拍車がかかるさゆりさん。もう徹底的。型といっても蹴りも突きも実際に当てるし、受けた手は青あざだらけになる。
しかも半年前まで初心者だった女性だ。なんだかんだ9年くらい習ってた俺が突き蹴りすれば痛いだろうにやめようとか、今日はここまでとか、全く言わなかった。すごいなぁ、と思うと同時になんだかんだこの過程で恋愛感情が出て来たんだと思う。

しかし、この大会で俺はさゆりさんの年齢を知ることになる…。

28: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:31:20.62 ID:ayz4JGhA.net
>>1です。
酉つけました。

大会当日。
朝早くから道場名義で借りたバスに大会参加者は乗り込み、大会へ向かった。
さゆりさんも途中合流してバスに乗車。
もうすぐ会場というところで先生が

先生「おーい。大会参加する奴はこのエントリーシートを書いてくれ。組で出る奴は一枚でいいからな」

と言ってエントリーシートを配りました。

とりあえず俺が受け取って書くことに

俺「えーと、組の型、多田、さゆり、年齢16……あれ?」

ここで俺、さゆりさんの年齢を知らないことに気付く。

30: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:38:21.57 ID:ayz4JGhA.net
女性に年齢を聞くのは失礼と思って聞いてなかったんだけど、そういえば知らないなぁ、と聞くことにした。

まあ、必要事項だし。

俺はなるべく穏便に行こうと決心した。

俺「あの~、さゆりさん。エントリーシートを書くんで、年齢教えてもらっていいですか?」

さゆり「え!?あ、わかったわ…」

何か珍しく狼狽えていた。でも、俺は気付かず年齢を書く準備してたんだ。
十の位に2を書く準備。
なのに

さゆり「32よ…」

32: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:47:03.62 ID:ayz4JGhA.net
2と書こうとしていた手が止まる。
ん?なんて言ったんだ?
32?…まさかまさか。23の間違いじゃあ

と、止せばいいのにもう一度聞き直した。

俺「え?えっとにじゅう…?」

ぷちんっ

さゆり「32よ!」

嫌味と取られたのかピシャッと年齢を叩きつけられた俺。

32……16歳差………てか倍?

と頭の中では混乱とともにどうでもいい計算をしていた。
年上のお姉さんいいなぁとか思ってた俺は予想以上の年上ぶりに砕けそうになった。

25歳と41歳ならまだありかもしれない。
しかし当方、高校生。
方や30超えた社会人。
恋愛対象として見てもらえないこと必須である。

俺の恋が散る瞬間……に思えた。

31: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:42:05.82 ID:GnTgbWX4.net
まあ誤差範囲

36: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:51:35.63 ID:ayz4JGhA.net
>>31
当時は本当に絶望感しかなかったよ。
脈なしだろうなぁとは思ってたけども、あわよくばとか思ってたもの。
差が倍もあると高校生の俺には絶望だけ。
まあ、年齢的にオバハンは無理というより恋愛対象として見てもらえないだろうっていう絶望感だけども。

37: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:54:16.55 ID:ayz4JGhA.net
とりあえず俺は大会に集中することにした。
結果は予選落ち。初心者に毛が生えた程度の女性と高校生だと大学生の部活連中には勝てなかった。

で、大会終わって今朝のことを思い出していたわけだ。
ここで、俺はある疑問に行き着いた。

32、ということは結婚してるのだろうか?

39: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:00:18.40 ID:ayz4JGhA.net
どうやって聞くか……?

ここで俺はひらめいた。
大会後には反省会と称した宴会がある。二次会は大人たちで行くが一次会は子供含めてみんなで行くのが通例。
ここでお酌でもしてゆっくり聞き出してみよう、と。

ちなみに結婚指輪はしてなかったけど、拳法だし危ないから着けてない可能性もある。しかし、この一年で旦那さんが迎えに来たこともない。

大丈夫。結婚はしてないはず…!

俺は自分に言い聞かせた。

41: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:06:46.49 ID:ayz4JGhA.net
宴会が始まり、子供にはジュース、大人にはビールが配られた。

先生「えぇー今回の大会では云々…。次も頑張っていこう。乾杯!」

みんな「乾杯!」

子供はジュースと食べ物に夢中に食らいつき、大人はビールを飲みながらあの時はどうだった、こうすれば良かった、と談義していた。

俺はさゆりさんの前に行ってお酌をすることにした。

俺「大会お疲れっした!」
さゆり「あ、多田君。お疲れ様!」
俺「ビールどうぞ」
さゆり「あ、どうもどうも」

よし、自然だ…!あとは適当に世間話を。

42: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:12:56.48 ID:ayz4JGhA.net
と、ここで障害になりそうなオカンを探した。
…大丈夫だ。隅っこでおっちゃんと飲んでる。

俺「いやぁ、大会は残念でした」
さゆり「ほんと。がんばったんだけどなぁ」
俺「お互いまだまだ伸び代があるということですよ」
さゆり「うん。もし次も組むことになったらよろしくね!」
俺「あ、その時はお願いします!」

という感じで世間話を交えつつ会話を続けた。
で、三回目のお酌をしたところで、

俺「そういえばさゆりさん、結婚してるんですか?」

45: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:19:02.64 ID:ayz4JGhA.net
さゆり「してないわよー。あ、バツも無いからね」

俺、内心ガッツポーズ。
年齢的にバツアリと思われたくなかったのかバツの有無まで教えてくれるとは!

調子に乗った俺はさらに質問してみた。

俺「結婚の予定とかは?」

……今思うとかなり失礼だぞ、俺。

47: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:21:06.10 ID:ffBghksU.net
三十路にそれは失礼やろ…

48: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:23:40.41 ID:ayz4JGhA.net
さゆり「……」

ん?急に黙ったぞ?

…ヤバイ。かなり問題発言だったか?

さゆり「拳法始める前に別れたわよ…」

地雷踏んだみたいです。
俺は焦りながら謝った。
俺「すいません!失礼しました!」

しかし、機嫌は直らず怖い顔のまま。
俺はいたたまれなくなって先生のお酌に回った。ヘタレ。

50: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:27:36.06 ID:ayz4JGhA.net
とりあえずその日はお開きでさゆりさんはオカンに連れられ二次会へ。
で、俺は子供達の親が迎えに来るの待ってから電車で帰宅。

いやー、しくじった。
というか数時間前の俺を殴りたかった。

謝ろうにも連絡先も知らないし、次の練習まで悶々とした日々を過ごした。

49: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:27:09.39 ID:lEfkry0z.net
>>48
30前後の女は別れがきっかけで習い事始めるんだよ

51: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:27:55.33 ID:GnTgbWX4.net
>>49
φ(..)

53: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:31:56.85 ID:ayz4JGhA.net
俺は次の練習でさゆりさんに謝った。

さゆりさんは気にしてないからそっちも気にしないで、と言ってくれた。
さゆりさん、道場であんまり笑顔にならないっていうか集中してて美人も相まってかなり怖い。でも、気にしないでっていう瞬間は笑顔でかなりドキっとした。

あ、これは本気になろうと思った。

57: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:36:45.15 ID:ayz4JGhA.net
しかし、冷静に考えて高校生だと相手にされる訳はない。
じゃあいつならいいのか……。

頭で考えた末、出たのが成人してからだった。

お酒が飲めるようになれば…!!

俺は密かに決意し、実行することにした。

しかし、この考えの欠点はさゆりさんが拳法を続けてること、かつ、結婚して無い、彼氏もいないのが前提。
あと三年間の内にこれらがクリアされてないといけなかった。

60: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:41:39.06 ID:ayz4JGhA.net
とりあえず高校生の内は練習に打ち込んで大学受験もがんばった。
で、拳法の強い大学に合格したので、大学でも拳法を続けることにした。

最後の練習の時、お世話になった先生方に泣きながらお礼言って、最後に涙拭ってからさゆりさんのところに行った。

俺「お世話になりました」
さゆり「いえいえ、こちらこそ」
俺「あの、これ」
さゆり「?」

俺はメールアドレスと携帯番号を書いた紙を渡した。

58: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:36:52.34 ID:kx37Yk1V.net
風邪ひくって言ってるじゃないですか...

63: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:47:27.11 ID:ayz4JGhA.net
>>58
長くなって、ごめんなさい!でも、無理しないで明日見てもいいですから!

続き

俺「俺、A大でも拳法続けるつもりなんで何か困ったことや知りたいことあったら連絡ください」
さゆり「あ、そうなんだ!うん。ありがとう!」

やっぱりこの笑顔だなぁ…と思った。
とりあえず、下心丸出しだと嫌なんであえて向こうの連絡先は聞かなかった。

そして、おれは大学生活をスタートした。

65: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:58:05.68 ID:ayz4JGhA.net
大学では基本的に部活中心の生活だった。拳法部は全国屈指で過去何度も優勝してるから練習も地獄、上下関係も厳しく粗相をすると腕立て走り込み懸垂などのオンパレード。それでも暴力とかは無かったから続けられたけども。

その練習のおかげか実力はしっかりとついてきて、夏や冬に実家に帰って道場に顔出すのが楽しかった。
大学生で1番動きのキレと体力が充実してたから子供も教えて!と寄ってきた。

ちなみにこの時にはさゆりさんも立派な黒帯になってて、オカンの後を継いで子供指導大臣に。

さゆり「こらぁ!何チョロチョロしてんのよ!元気あるなら腕立てでもしなさい!」

と、叱りつける姿はかなり怖い。ていうか子供相手でも容赦がない。

まあ、そういうストイックさに惚れた面もあったので、変わってなくて嬉しかったですけども。

66: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:02:15.55 ID:Yy3vAb+4.net
でも、特に進展もないまま一年が過ぎた。連絡も来なかったから、夏休みとかに道場で顔を合わせるだけ。正直ちょっと焦ってたし、さゆりさんのその後プライベートな話は全く知らなかった。でも、結婚したとかはオカンも聞いて無かったから多分大丈夫なはず。

そうこうしてるうちに俺は二十歳になった。

67: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:06:02.40 ID:Yy3vAb+4.net
二十歳になった10月のある日、大会前の週7の練習日程に疲れ果てながら、部屋についてケータイに目をやった。
すると

『件名:さゆりです。』

俺は目を疑った。
練習疲れは綺麗に吹き飛んでケータイに釘付けになった。

72: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:15:43.00 ID:Yy3vAb+4.net
書きます。

メールの内容は端的に言うと、後輩が俺の出た高校生大会に出るらしいので指導している。過去出場した先輩としてアドバイスを。

ということでした。

俺は練習方法、当時の俺の技の構成、今大学でやってる活用できそうな体力錬成とか事細かに書いて送った。
出来上がった文を見てみるとかなり長かった。ウザいかと思ったけど、誠意を見せたかったのでそのまま送った。

75: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:20:07.24 ID:Yy3vAb+4.net
すぐに返事が返ってきた

『件名:おぉw』

こんなに親切に詳しくありがとう!多分後輩君も喜ぶよ!

ときた。
俺は部屋でガッツポーズ!をした。
で、この日はまた何かあったら連絡ください。とだけ打って送った。

数日後、道場の練習日に合わせてメールを打とうと考えたからだ。
このチャンス、逃すべからず。

80: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:23:45.33 ID:Yy3vAb+4.net
向こうの練習日。
とりあえずメールを打つ

『件名:大会練習』

上手くいってますか?こっちも大会練習してて、中々キツイです笑
後輩君もキツイと思うけど頑張ってと伝えてください!

うむ。下心を隠していい人ぶってる。
ちょっと後輩君をダシにした感じで罪悪感だけれども。

メールはまたすぐに返ってきた。

78: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:22:04.28 ID:HolV+gH1.net
チンたらやってんじゃねー
すぐ告ればはっきりするだろ
意気地なしw

81: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:27:41.57 ID:Yy3vAb+4.net
>>78
そうです。当方、かなりのビビリんちょでございます笑

続き

返ってきたメールはその日の練習内容とかありがとうとかの感謝の言葉が書いていた。

うーん。ここいらで行っとくべきか。

メールを打つ。
『件名:よければ』

電話で話しませんか?ちょっと伝えたい練習とかコツとかありますし笑

83: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:30:44.76 ID:eq/X4ANk.net
気になって寝れんだろうが

86: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:35:35.05 ID:Yy3vAb+4.net
~♩
すぐに着信がきた。
一回胸に手を当てて深呼吸。ふぅー。
落ち着いて電話に出た。

さゆり『あ、もしもし!さゆりです』
俺「あ、多田です」

深呼吸をしたはずなのにドキドキが再発。とりあえず、練習のアドバイスから。

俺「…云々。こんな感じでやるといいと思います」
さゆり『ありがとう!そっちも練習してるんだよね?疲れてるのにごめんね!』
俺「いやいや。さゆりさんが熱心なんで力になりたいだけですよ笑」
さゆり『ありがとうね!何か頼りがいがある男になったねぇ!』

頼りがいのある男…。
ってことは、子供扱いはされてない…のか?
社交辞令かもしれない。

けれど

長かった分、本当に嬉しかった。

88: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:38:25.95 ID:Yy3vAb+4.net
しかし、ビビリんちょ。
ヘタレな俺は一歩踏み出すか迷った。
で、出した結論は

俺「あ、あの!」
さゆり『はい?』
俺「俺、二十歳になったんで、年末によければ飲み行きませんか!2人で!」
さゆり『え?…うん。いいけど笑』

とりあえず飲みに誘った。

92: 名も無き被検体774号+ 2016/02/23(火) 00:50:43.69 ID:Bg6Zkwm0x
いつまで脱いでればいいの

93: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:46:39.58 ID:Yy3vAb+4.net
さゆりさんの仕事の都合上、年末の27日に飲みに行くことになった。

で、冬休み。
早めに帰省した俺は焦っていた。何処で飲むか、どうすればいいか、今となってまだ全然詰めれて無いからである。

俺はある人の助言をもらうことにした。
電話をかける俺

俺「出てくれ…!」
『はいはい』
俺「伯母ちゃん!」

近くでスナックを経営するオカンの姉。恋愛に関しては酸いも甘いも経験済みのママさんである。
俺は事のいきさつを話しながら伯母ちゃんの助言を求めた。

俺「かくかくしかじか。で、B街のいい店知らない?汗」
伯母『はぁー、年上に手を出す甲斐性があんたにあったんだねぇ。B街ならCっていうレストランがいいよ。予約しな』
俺「ありがとう!」
伯母『困ったらうちの店に来な』

何とも心強い伯母である。

98: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:56:52.00 ID:Yy3vAb+4.net
で、当日。

予約したレストランへ。
駅に着いたさゆりさんはスーツ姿で新鮮だった。やっぱり綺麗だなぁ。
ちなみに、俺は子供っぽくないようにスーツ姿。これが後に功を奏する。

俺「えーと…。あ、ここだ」

チャリンチャリーン

店の扉を開けるといかにもオシャレな感じのレストラン。…てか、客全員ドレスコード。
スーツでよかったぁと思いながらさゆりさんを見ると

(・ω・)…?

状況が飲み込めてない感じであった。

とりあえず席についてお酒を注文。
するとコースの説明。お、おう。本格的でもマナー何か無いぞ、俺。
ウエイターが去った後、さゆりさん苦笑w

さゆり「多田君、大丈夫?笑」
俺「正直、大丈夫じゃないです笑」
ということで、来た料理の食べ方だのなんだのはさゆりさんに教わりながら食べました。恥ずい。

99: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 00:59:21.17 ID:Yy3vAb+4.net
>>95
ヘタレなりに少しづつにじり寄る感じですので、生暖かい目で見守るか嘲笑の眼差しで見守りください笑

101: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:04:09.44 ID:Yy3vAb+4.net
で、レストランを後にした。
正直、味なんて覚えてない。

俺「あ、あの。よかったらもう一軒いいですか?」
さゆり「あ、いいよ!でも、無理しなくていいから砕けたところでw」

お見通しです。

で、俺は伯母ちゃんに電話した。
俺「伯母ちゃん!今からそっちいい?」
伯母『いいよー。客いるけど顔なじみだから気にせんでね。カウンター開けとくから』

電話を切る俺。

俺「じゃあ次の店行きましょう!」
さゆり「うん!」

103: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:12:02.08 ID:Yy3vAb+4.net
店の前に着くとさゆりさんは少し怪訝な顔をした。

さゆり「多田君、スナックなんか行くの?」
俺「えーと…いやぁ。あはは」

とりあえず濁しながら中へ。

伯母「あ、けんじ。いらっしゃい」

けんじは仮で俺の下の名前

俺「お邪魔しまーす」
男性客「お!ママに若い男か?」
伯母「アホ。甥っ子じゃ」

いきなり言っちゃったよ。

105: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:20:57.72 ID:Yy3vAb+4.net
とりあえず席に着くと
お通しとビール。

伯母「どうも。けんじの伯母です。ごめんなさいねぇ、連れ回してるみたいで」
さゆり「いえいえ笑。多田君、スナックに通ってるのかと思ってしまいました笑」
俺「いやぁ、さすがにそれは笑」
男性客「おぉ!兄ちゃん、彼女かぃ!??」

おい。酔っ払いは引っ込め。

俺「いえ…」
男性客「なんだよー。つまんねぇ」

ちょっと殺意( ̄ー ̄)

伯母「竹さん?一曲入れてよー」
ここですかさずアシスト。上手いぞ、伯母。さすがプロ。

106: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:26:48.68 ID:Yy3vAb+4.net
スナック自体は大成功だった伯母もそうだが、以外と他の客も盛り上げてくれて。

ただ、俺が誤算だったのは

俺「オロロロロロー」

酒が弱かったことだ(´・ω・`)

ひとしきりトイレで吐いてお開きに。
ぼんやりしてる俺に伯母が五千円札を渡してきた。
伯母「タクシー呼んでるからこのお金で送ってやりな。狼になるなよ」

グッジョブ伯母ちゃん。そして俺は狼ではなくポメラニアンだよ、伯母ちゃん。

そうしてその日はさゆりさんを送って帰った。
帰り際、初詣行く約束をした。

この初詣が勝負の分かれ目だった。

108: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:29:17.49 ID:Yy3vAb+4.net
初詣当日。

昼過ぎに約束してたので、最寄り駅で待ち合わせた。
私服姿のさゆりさんも綺麗だったけど、それ以上に今日はドキドキしていた。

この日、告白しようと決めていたからだ。

107: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:27:52.53 ID:q7M/4WP/.net
全裸待機

110: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:34:39.33 ID:Yy3vAb+4.net
>>107
うん。服着て笑

とりあえず神社を回る。一軒目、御神籤を引いたら半凶だった。半凶ってなんだ泣
ちなみにさゆりさんは大吉。
二軒目、俺は吉、さゆりさんは大吉。
うーん…微妙だなぁ

ヘタレ風が吹いて今日はやめておけと言った。

悩んだ末、まあさゆりさんは大吉だし?という謎の結論に至り、告白はすることに。

この決断が吉と出るか半凶とでるか…。

112: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:39:12.04 ID:Yy3vAb+4.net
ひとしきり回ったら夕方になってた。普通の洋食屋で夕飯を食べて、いよいよ告白スポットに行くことに。

と、ここで雨。

俺はニヤリとした。なぜならこの雨は予報通りで俺は折りたたみ傘をバックに入れていたからだ。相合い傘狙いwキモいw

俺「あー…雨ですね。傘有るんで入ります?」
さゆりさん「あ、大丈夫。私も折りたたみ傘あるから」

流石、年の功。用意がいい。(´・ω・`)ショボーン

116: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:45:15.02 ID:Yy3vAb+4.net
別々の傘だが、並んで歩けば十分楽しかった。

他愛もない話、拳法の話、大学の話。

色々話してるうちに告白スポットに着いた。
そこは橋だった。
古い橋で時期が良ければ枝垂れ桜が綺麗なところ。俺のお気に入りの場所だった。もちろん、季節は外してるし、雨だけども。雨の中、2人しかいない状況での告白は以外とムードあったと思う。

今思えば、ドラマとかの失恋シーンとか雨だったとおもいだせるのだけども。

117: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:48:33.62 ID:Yy3vAb+4.net
橋に着いた。

俺「この橋、古いでしょ。季節によっては枝垂れ桜とか葉桜が綺麗なんですよ。今は生憎の雨ですけど」
さゆり「うん。この街にこんなところあったんだね」
俺「お気に入りの場所なんですよ」
さゆり「へぇーそうなんだ」
俺「……」

橋を渡り切ってしまった(つД`)

121: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:53:30.76 ID:Yy3vAb+4.net
俺「さ、さゆりさん!」
さゆり「?」

俺は枝垂れ桜の下に場所を変え、立ち止まり、さゆりさんに向き合った。

俺「あの、」

ヤバイ。声が出ない。

俺「俺、ガキだと思われてるかもしれない、けど」

今だ。今しかない。

俺「さゆりさんのこと!す、好きです」

俺「付き合ってください!」

126: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 01:59:31.59 ID:Yy3vAb+4.net
俺は正直、怖かった。
三年間の想いも無駄になる気がした。なんだかんだで出会った時は高校生。30過ぎのお姉さんからしたら子供にしか見えないだろう。
だから怖くて泣きそうな顔をしてたと思う。

ちょっとした沈黙。

だけども一生で一番長い時間だったかもしれない。
さゆりさんは傘を閉じた。

そして、俺の傘に入り、腕に抱きついてきて

さゆり「頑張ったね。こんな私でよければ…w」

と言ってくれた。

128: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:05:00.25 ID:Yy3vAb+4.net
正直、

俺「え?」

と状況が掴めてなかった。
全くもって告白した後は悪い予感しかしなかったからだ。

まさか

俺「いいんですか?」
さゆり「いいよ?」

実感が湧いてこない。
多分泣きそうな顔のままだ。
やがて。
きた。実感が、湧いて、来た。
ニヤニヤが止まらない。けどそれよりも嬉しさが止まらない。

俺「よっしゃあああぁぁぁ!!」
大きくガッツポーズをした。

さゆり「けんじくん、ガッツポーズって笑」

さゆりさんはいつの間にか下の名前で呼んでくれていた。

131: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:07:38.55 ID:Yy3vAb+4.net
二人で駅まで歩いて行った。
その時に、色々と聞いて見た。

どうしてオッケーだったのか、とか。

前述の通り、うまく行くとか思ってなかったし、向こうからしたらガキだろうと思っていたからだ。

136: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:15:09.67 ID:Yy3vAb+4.net
ここからはさゆり談

高校生までは素直な子だなー、とか
練習頑張ってるなー、ぐらいだったらしい。まあ、でも真面目に練習してた高校生の俺を褒めてやりたい笑

で、大学でメールした時には単純にアドバイスが欲しかっただけらしく、その時も後輩想いのいい子だなー程度らしかったです。
つまり、頼り甲斐のある男になったとメールで言ってたのは社交辞令でした。あぶねー。

意識したのはレストランに行った時。
ん?スーツなんだ。と思ったら、居酒屋ではなくコースの料理。しかもガチガチになってるから無理して背伸びしてる感じがダダ漏れだそうな。当たり前~

139: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:20:29.91 ID:Yy3vAb+4.net
で、これは俺自身知らなかったんだけども。

スナック行って打ち解けて盛り上がって、俺がトイレに吐きに行った時

伯母「さゆりさん、けんじは貴女に気があるみたいなのよ。けれど、子供の憧れかもしれないし、そうじゃないかもしれない。けれど、さゆりさん。付き合うとか付き合わないとか抜きにして、対等な大人として、答えてあげてね」

と言ったそうな。
その時、初めて俺を恋愛対象として見れるかどうか真剣に考えたらしい。

そして、今日の告白の返事に至ったと。

141: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:24:12.26 ID:Yy3vAb+4.net
そんなこんなで、駅に着いた。
しかし、こんな時に俺は調子に乗るという悪い癖が出た。
俺「あ、あの。今夜はさゆりさん、返したくないっす」

さゆりさんポカーン(・ω・)

さゆり「え?ほんとに?うーん」
ちょっと悩むさゆりさん。

さゆり「まあ、いいけど…」

142: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:25:51.47 ID:Yy3vAb+4.net
調子に乗る癖が初めて功を奏した気がする。

やったー!

と思ったら。

さゆり「あ、でも今日生理だわ笑」
……( ̄ー ̄)ナンデスト

143: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:29:15.60 ID:Yy3vAb+4.net
嘘みたいな本当の話。
2割は脚色とフェイクだけど。

落ちのくだりも本当。半凶ってこのことだった。( ̄ー ̄)

しかし、二人の関係にはまだ続きがあったりする。
後日談として明日書きます。
もしよろしければお付き合いください。
今日は深夜までありがとうございました!
次は19時前後にスレ残ってたら書きます。

144: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:35:28.68 ID:2gE3xScU.net
おい!
この脱いだパンツ
どこに振り下ろせばいいんだ!!

146: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 02:38:48.26 ID:Yy3vAb+4.net
>>144
すいません。被るか履くか嗅ぐかでお願いします(´・ω・`)

253: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 22:27:29.05 ID:Yy3vAb+4.net
お仕事は鉄鋼業の部長さんらしい。しかも現場からの叩き上げ。定年前。

俺の中で凄く恐ろしいイメージが出来上がりつつあった。

さゆり「でさー」
俺「ん?」
さゆり「お父さんが私たち付き合ってるって知ったの一週間前だから笑」

なん…だと…

287: 多田 ◆vp9hIMylgQ @\(^o^)/ 2016/02/23(火) 23:35:08.43 ID:Yy3vAb+4.net
俺としては胃がキリキリするから早くこの場を抜け出したかったけれども、そうもいかないようだ。
さゆり家族は義父の車、俺はさゆりさんの車に乗って食事の場所へ向かった。

俺「怖かったー…」

さゆり「お疲れ様」

俺「ねぇ、この食事会って事前に決まってた?」

さゆり「うん。言ってなかったけど」

このやろおおおぉぉぉ